Panasonic製 ビルトイン型 食洗機(NP-45VD6S)がドア開エラーを繰り返すので修理した時のメモ
我が家ではPanasonic製 ビルトイン型 食器洗い乾燥機(NP-45VD6S)が大活躍しているのですが、最近になり洗浄中に「ピピ!ピピ!」とエラー音を出して中断することが多くなりました。
このエラーはドア開エラーとなり、一度エラーが出ると、何度も扉の開け閉めを行わないと再開しないので、予約洗浄はまともに使えない状態に。
そこで修理を考えネットで調べたところ、別の方のブログにて12,000円程で修理ができることが分かりました。
修理内容は操作パネルを含んだ前面パネルの交換とのことで、前面パネルならば自分で修理できないかと思った次第です。
(庫内の奥や後面の交換だと、さすがに食洗機の取り外しが必要になるので修理依頼しようと考えていました)
結果としては幅25mmのインシュロック(結束バンド)1つで修理できたので、それの手順を書いておこうと思います。
まず、エラーの現象としては以下の通り。
- 扉(ドア)がしっかりと閉まっているのにも関わらず、扉が開いている状態のエラー音「ピピ!ピピ!」(単音2回が繰り返す)が鳴り、洗浄が中断する。
- エラーが出たら、扉の開け閉めを何度か行うと再開する。
それでは、前面パネルの分解方法
まずは前面にある排気口下のフレームを取り外す為に、側面上部のネジを1つを外します。(両面で計2つ)
※このネジは他と比べて長いので、混ざらないように注意してください
排気口下のフレームは、上で外したネジと2箇所の爪で固定されているので、フレーム中心より少し右側にある小さな溝にマイナスドライバを刺し、てこの原理 で隙間を作ります。
隙間ができたら別のマイナスドライバーを刺して、隙間を更に広げつつ手前に引いてやると爪が外れます。
次に左右と下のフレーム枠を取り外します。(この作業は不要かもしれません)
底面にある3つのネジを外し、下フレームを外します。
側面にある2つのネジを外し、左右フレームを外します。(両面で計4つ)
つづいて、前面パネルの取り外しです。
底面にある2つのネジを外します。
上フレームを取り外して現れた3つのネジを外します。
これで前面パネルが取り外せるのですが、上面と両側面が爪で固定されているので、下から爪を外す感じで開けてください。
パネルを取り外すと、黄色い配線が現れます。
この黄色い配線につながっている黒く四角い部品が、スイッチ部品(開閉センサー?)です。
正しく動作していれば、扉の開閉により、この部品からカチカチと音がします。
扉の開閉感知は、扉の左側上部の白い樹脂パーツが開閉により押し出されて弧を描くように動き、樹脂パーツの穴に引っかかっているL字の棒が向きを変えることで回転のような動作が伝わり、この開閉スイッチが切り替わる仕組みのようです。
当方の場合、このL字の棒の回転動作が甘く、扉を閉じた状態であっても開閉スイッチが切り替わっていなかったのが原因のようです。
そこで、穴の縦幅を狭くする為、幅25mm インシュロック(結束バンド)を樹脂パーツの穴を上から囲うように通して巻きます。
白い樹脂パーツを指で押したり離したりして、開閉スイッチ部からカチカチと音がするのを確認してください。
スイッチ部品につながった黄色い導線を短絡することで、強制的に"閉じた状態"にすることも可能ですが、動作中に誤って扉を開けても洗浄を中断しなくなるのでご注意を。
ちなみに、コントロールボタンがある部分を取り外すには、扉の取っ手下にある2つのネジを外し、手前から上に持ち上げるようにすると外れます。
戻す時は逆の手順で。
最後に試運転の方法が取扱説明書に記載されているので、そちらで動作確認をします。
- 「コース」ボタンを押したまま、「電源」ボタンを押して電源を入れる。
- 3秒程そのまま「コース」ボタンを押していると、「ピピッ」とブザーが鳴るので鳴ったら「コース」ボタンから指を離す。
- 再度「コース」ボタンを押すと試運転が開始
2022/02/28 追記
沢山の方々から"参考になりました"とのコメント、誠にありがとうございます。
当方の修理方法のほかに、センサー部分を固定する方法もあるようでしたのでご紹介させていただきます。
https://blog.goo.ne.jp/nagareboshi/e/ec154f990c8292ace2528e8c1ba41cf0
このコネクターが洗浄中の振動で揺れて,ドア開閉のスイッチが作動してしまい,ドア開エラーになったと考え,今回やったようにコネクターを結束バンド(インシュロック)で固定してみた。
そうすると,約 1 か月経った現在でもドア開エラーは発生せずに,問題なく動いている。